UM-FTB245を使用して簡単なIO(In8/Out8)ボードを作成してみました。
概要
ホストから送られてくるデータをラッチ出力し、その出力タイミングで入力ポートの状態をホストに返信するボードです。
解説
ホストからUM-FTB245にデータが送られると、RXF#がLowになります。 このエッジからRD#信号パルスを生成し、出力(HC273)のラッチと共有します。
UM-FTB245はRD#信号パルスを受けると受信したデータをD0-D7に出力するので、それをHC273でラッチします。
RD#信号がHiになるとRXF#が一旦Hiになるので、このエッジからWR信号パルスを生成し、この反転信号を入力(HC244)イネーブルに与えます。
HC244がイネーブルになるとSWの状態がD0-D7に乗り、WRパルスでUM-FTB245が取り込まれ、ホストへ送られます。
注意
本来、UM-FTB245への書き込みはTXE#がLowであることを確認し行うべきところ、簡略化のため省略していますのでホスト側でオーバーフローを起こさないようプログラムを組む必要があります。
回路図 | PDFファイル | 表示するにはAdobe Readerが必要です |
サンプルプログラム | Windows実行ファイル | FTDI社のD2XXドライバーをセットアップする必要があります |
サンプルプログラム説明
・FTDI社のD2XXドライバー(Vr1.06.20)をFTDI社のホームページからダウンロードし解凍しておく。
・製作したUM−FTB245のIO回路を接続します。
・Windowsのメッセージに従い、解凍したD2XXドライバのftd2xx.infを指定する。
・デモプログラムを起動します。
・“USBポート”タブを選択すると現在接続されているUM-FTBシリーズが表示されます。
・一覧の中から使用するモジュールにマウスカーソルをあわせ、ダブルクリックします。
・デモプログラムがモジュールをオープンし動作を開始します。
・“ステータス”タブを選択すると現在の状況が確認できます。
デモボードのいずれかのSWを押すと該当する表示が点灯します。
SWをはなすとそのSWに割り当てられた動作を行うようになります。
動作スピードはスピードの数値を変更し“Speed Set”ボタンをクリックするとその間隔で動作するようになります。
・“終了”ボタンをクリックすればデモソフト終了です。